キットに付属する小冊子(2)
むかしむかしあるところに ──
ねえおかあさま
今になって貴女という人のことをよく考えるのです。
貴女は私にとてもたくさん贈り物をくださいました。
ええ、とてもたくさん。
あのまま城にいたらきっと花の名ひとつ知らぬまま終わっていたでしょう。
ですから、私、とても感謝しているんですよ。
物語はこんな風に回想と独白から始まります。
白雪姫に基づきながらも、元のお話とはまた違う角度からのお話です。
短編ですが読み応えがあり、何度も読み返すことによって深みを増すような
内容となっています。
このお話も人に頼んで書いてもらったのですが
名前を出すのはあまり好まないようなので、ここでは控えさせて頂きます。
私はこの方の書いた物語をずいぶん昔に読んだことがあって
それがとても好きでずっと印象に残っていたので、今回お願いしました。
静かに染み入ってくるような味わい深い文章ですので
たくさんの方に読んで頂けたら良いなと思っています。
Tomatikaさんにお願いした挿絵のモノクロイラストも力作で
文章と絵がお互いの魅力を引き出すような素晴らしいものになっています。
物語を読みつつ見て頂きたいので、ここでは軽く紹介しておきたいと思います。
2枚お願いしたのですが、驚きがなくなってしまうのは勿体無いので
(もう1枚が物語を読みながらだととても効果的なのです)
1枚だけ。
カラーの方もそうなのですが、描き込みの仕掛けが面白くて
絵自体にストーリーがあるような感じがとても魅力的です。
冊子の実物はもう少ししたら届く予定ですので
届いたらまたブログを更新しようと思います。
価格や販売形態はその時にアップします。
まだちょっと考え中なのです・・・